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第2章 とし子の悲劇・第２部

「としこさん、お願いですからそんなに怒らないで下さいよぉ。」
「怒りたくもなるわよ!!だいたいまとまりもしないお見合いを、無理にまとめてもムダなのに、縁談が壊れたら困る事情でもあるわけなの!?」
「困るから説得をしているのだよぉ…ふたりがお付き合いをしたいと言ってきたけれども、OLさんが急に相手の男性とお付き合いをしたくないと言い出してきたのだよぉ…一度だけでも会ってから判断した方がいいのではと私も言っているのだけど…OLさんがかたくなになってしまって…」
「アンタね!!どうしてそななやねこい（ややこしい）ことに時間をかけてばかりいるのかしら!?付き合いたくもないのに無理に会わせようとするから、あななもめ事が起こったのでしょ!!なのに、人をぎょーさん待たせてはるじゃないのよ!!アンタね!!お人好しもたいがいにしなさいよ!!」
「分かってますよぉ…だけど、お見合いがまとまらなかったら困るのはうちなのだよぉ。」
「はぐいたらしい(イラつく)わねあんたは!!お見合いがまとまらなかったら困る困ると言ってるようだけど、それって、成婚料がもらえなくなるから困ると言いたいわけなのかしら!?」
「としこさん、怒らないでくださいよぉ…説得をしているOLさんのお見合い相手はお医者さまで、OLさんの両親は婿養子を希望していて…婿養子がまとまったら3000万円の成婚料が入るのだよぉ…3000万円がなかったら困るのは私の方なのだよぉ…」