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純愛ハンター
第6章 裁き6、1234包囲網
「玲子っ!」

お嬢が事務所に急行すると、玲子はデスクのヘリに腰をかけて怪しい笑みを浮かべていた。

「遅いわよ?お嬢…そろそろ依頼者が来る時間だ」
「言えっ!誰だ!次のターゲットは誰なんだっ…?」

お嬢はそう叫ぶと、玲子に『純愛ハンター』のチラシを投げつけた。

「コレを私のバッグに入れたのアンタだろ?…って事は次の依頼者は私自身って事なのか?だとしたら、私は次のターゲットが誰なのか知る権利がある…誰だ…言えっ!言わないと…知らないよぉ?私…悪いけど今相当ヤケになってるんだ…純愛ハンター?“おじさま”?そんなモンもうどうたってイイんだよっ!本当にさぁ?ふふっ…今の私は自分でも何をしちゃうか分かんないんだよ…」

床に落ちたチラシを拾うと、玲子はニヤリ…と口角を上げた。

「さすがはお嬢…それでこそお嬢だよぉ!懐かしいねぇ…おかえり!って感じかしらぁ…?でもね、取り巻きを失ったお嬢さまに一体何が出来るのかしら…?」
「脅しじゃないよっ!私、玲子をハメた時よりももっともっと本気を出す事だって出来るんだよ…?」
「あははっ!今度は取り巻きじゃなくて…パパにでも泣き付くのかぁい?」
「何がおかしいっ!もし私がお父様に全てをぶちまけたら…“おじさま”とはいえかなり面倒な事になる筈だよ!」

玲子は懸命に笑いを堪えながら、お嬢の顔を見据えた。

「ぷっ…ククっ…見捨てられてるクセに…」
「何だとぉっ…!」

するとお嬢は野獣の勢いで玲子の胸ぐらに掴みかかり、デスクの上へ押し倒した。が、

「痛ぁっ…!あうっ…!」

玲子はお嬢の手首の関節に指を突き立てると、お嬢は痛みのあまり手を離した。

「お嬢ぉ~っ…!あぁ…やっぱりアンタは最高だよぉ!やっぱり相棒に選んで良かったよ…ふふ…私の目に狂いはなかったね…」
「どういう意味だ?」
「次の復讐にはアンタがいなくちゃならないって事をあらためて確信したよ…こうして純愛ハンターに引きずり込んで取り巻きたちを始末されても…たいして堪えてないんだからね!お嬢、アンタは私以上のタマだよ…!あははっ!」
「………」

お嬢は…玲子が遠回しに語る“次の復讐相手”が誰なのか思考を巡らせた。
そして玲子はブレスレットの下の傷跡に触れながら、お嬢に地獄に落とされたその後の出来事を思い起こしていた…。


裁き7、『逆襲の玲子』につづく。
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