この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純愛ハンター
第7章 裁き7、逆襲の玲子
玲子がお嬢と一ノ瀬、二宮、三塚、四ツ倉の策略によって徹底的に陵辱された夜からおよそ1週間後。

「…被告人は卑劣にも満員電車の混雑と揺れを巧みに利用し、被害者の制服のスカートの中に右手を滑り込ませ…」

玲子は地方裁判所である刑事裁判を傍聴していた。あの後玲子は裁判所に通い詰め、刑事・民事関わらずあらゆる懸案の裁判を出来る限り傍聴していた。
著名人絡みかよほどの凶悪事件でなければ、裁判の傍聴席はガラガラに空いているものだ。そんなガラガラの傍聴席の最前列に長身でずば抜けたスタイルの玲子が足を組んで腕組みをし、怨念めいた鋭い眼光を照射しながら裁判の様子を凝視しているのはかなり異様な光景であり…被告人や弁護士やはたまた検事でさえ、傍聴席の玲子のオーラに気圧されてあらぬ動揺を見せる場面が時に見て取れたほどだった。

(…やっぱり“痴漢”や“強制性交”は刑事事件だけあって冤罪の疑いがあっても加害者側が圧倒的に不利…被害者側の言い分はほぼ通ってしまう…でも、予告の無い中出し射精…言葉の暴力…パワハラ…貢ぎ…は民事の範疇だからか逆に被害者側の言い分がまるで通らない…やっぱり司法ってのは事件にしやすいモノしか扱いたがらないのね…)

玲子は例の夜の2日後、学生課から呼び出されて退学を言い渡されていた。
退学の理由は、堕胎…ハメ撮り動画の拡散…キャバクラ勤め…そして、深夜のクラブでの乱痴気騒ぎ…の事実を裏付ける密告文書が匿名で学生課に届けられていたからだった。
その密告がお嬢たちの仕業である事は明らかだったが、玲子がそんな行動を取った原因がお嬢たちに嵌められたからである事を証明するのは非常に困難だった。
仮にお嬢たちの策略である事が証明出来たとしても、父親が大学に毎年多額の寄付金を納めているお嬢に対して大学側がどんな態度を取るか…という事を考えると、玲子はひとまず大人しく退学を受け入れざるを得なかった。
だが、退学の撤回とお嬢たちへの報復を同時に企てた玲子は、その計画を遂行するためのリサーチとして片っ端から裁判を傍聴していたのだ。
しかし裁判を傍聴すれば傍聴するほど、罠だったとはいえ、玲子が一の瀬、二宮、三塚、四ツ倉を一時でも愛してしまった事実がある以上刑事事件にするのは不可能であり、民事裁判を起こしたとしてもほぼ勝ち目がない事を理解するばかりであった…。
/167ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ