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純愛ハンター
第2章 裁き2、ブスになる魔法
「記者会見までしてアンタに逃げられたら『REAL☆スタァ』の面目が保てないって事くらい分かんないの?はぁ…ブ男に加えてバカで鈍いだなんて…神はコイツに何物与えたら気が済むんだろう?」

野波はダンサー風のスタッフに腰紐を手渡すと、

「ゲっ…!ウオェぇぇ…」

二宮のみぞおちを思いっきり蹴り上げた。

「ふぅん…確かに、ブスが怯えてる姿ってかなりイラっと来るもんね…以前の私はアンタからそう見えてたって事なんだ…ま、コレからは私がアンタをしっかり調教してやるから…よろしくね!」

野波はウットリと二宮を見下ろした。
玲子は怪しい笑みを浮かべながら、パーティションの奥からその様子を見守っていた。


…こうして二宮は野波に拘束されながら『REAL☆スタァ』のメンバーとしての活動を強いられる事になった。だが野波が頑として二宮に情報を与えなかったため、歌は常にしどろもどろで…ダンスの振りも分からずオロオロし続け…バラエティ番組ではボケる事もイジられる事も出来ずにボロボロ状態で…

【華も愛嬌も面白みも無く、ブ男っぷりも中途半端でまさに生ける屍】
【龍クンに武の臭そうな汗がかかった!許せない!xxしてやる!】
【ヤバイ…俺、武がちょっとイケメンに見えてきた…もうダメだ死のう】

『REAL☆スタァ』のお荷物メンバーとしてネット上で常に炎上し続け、メンバーや野波から日常的に罵詈雑言や暴行を加えられる日々が続いた。
だが、ある時…

「ねぇ…逃してあげようか?」
「えっ…?」

野波はテレビ局の楽屋で二宮と2人きりになるとそう小声で呟いた。

「な…何で?どうしてこんな事になったか解らないけど…俺が憎くてこんな事させてんだろ…?」
「初めはそうだったけど…もうイイかな?って…」
「そう…」
「気が済んできたら…武ちゃんと付き合ってた頃が急に懐かしくなってさ…」
「あ、俺っ…俺はあの頃…お前の事をブス…とかって言って悪かったよ…」
「違うの!実は私…あの頃武ちゃんにブスって言われて…んっ…はぁっ…実はすっごく感じてたの…」
「へぇ…?お、おいっ…?」

野波は突然、自らのブラウスの胸元に左手を滑り込ませ、さらに右手を下着のスーツパンツの中へ忍ばせると…息を荒らげてモジモジ…と全身をくねらせた。

「私って昔からどっかオカシイのかなぁ…?ねぇ、どう思う…?」
「い、いや…」
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