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純愛ハンター
第5章 裁き5、愛しい人よ
長身で朴訥とした雰囲気がどことなく丸子と似ている事もあり、

「私…あの…う…ううっ…スイマセン…う…くっ…うぅぅ~っ…!」

玲子は一の瀬の目の前で思わず泣き崩れてしまう…。
一の瀬に無言で抱き寄せられると、玲子は胸に顔を埋めて子供のように泣きじゃくった。
一人暮らしのうえに身寄りも無く、学費や生活費の全てを自分で稼いでいた玲子は、恋人と親友と全財産を失って様々な不安がいっぺんに襲いかかった事で…

「私…カバン無くしちゃって…今日お家に帰れなくて…全財産無くしたら学校にも行けないし生活も出来ないし…どうしようって思っちゃって…うっ…!あうぅっ…」

目の前にいた一の瀬に不安の全てをつい吐き出していた。

「行くトコないんなら…ウチ来る…?」

一の瀬の広い胸板の底から響く太い声で囁かれた玲子には、

「イイんですか…?うっ…あぁぁ…あ、ありがとうございます…私…私っ…」

そう答える以外の選択肢が失われていた。
そして玲子はその夜、一ノ瀬の家で…

「あっ…!ああぁっ…!はぁっ!イ、イイっ!もっとっ…!もっとぉぉっ!私を…メチャクチャにしてくださいっ…!」

数え切れないほどの不安を掻き消すように一の瀬の欲望に激しく応じ続けた。
翌日、玲子のカバンは四ツ倉たちによって学生課に届けられていた…。


裁き6、『1234包囲網』につづく。
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