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純愛ハンター
第6章 裁き6、1234包囲網
「私…一の瀬さんと付き合いたいなぁ…なんて…」
「うん、じゃあ付き合おうか」

恋人とたったひとりの友人を一度に失った玲子はその日以降、一の瀬の家から大学やバイトに通う日々を送っていた。玲子にとって一の瀬はあくまで頼れる先輩であり、当初はそこまで強い恋愛感情は無かったのだが、その朴訥とした雰囲気に次第に惹かれた玲子はどんどん一ノ瀬への依存を強めていった。
そんなある日の夜の事。

「あぁっ!そ、そんなしつこく舐められたら…もう欲しくなっちゃう…」
「んはっ…じゃあそろそろ挿れるよ…」
「あっ!あのさぁ…?いつも…ゴムとか付けないの…?」

これまでずっと避妊をせずにセックスを行っていた一の瀬に、玲子が尋ねた。

「あぁ、俺出来にくい体質みたいだから…大丈夫だよ」
「そうなんだ…でも私、妊娠は困るの…何かあったら本当に困るんだ…」

だが玲子がそう言うと、一ノ瀬はガラリと態度を変えて不機嫌そうに黙り込んでしまった。

「あっ…!ゴメンなさい…出来にくい体質だったら平気だよね?多分…変な事聞いてゴメンね…」

こうして玲子は一ノ瀬を失いたくない恐怖心から、

「あっ!あぁぁっ…来てっ…!もっと奥まで来てぇ…!」

避妊をしないセックスを受け入れ続けてしまう。

(ひとりになりたくない…怖い…一ノ瀬さんがいなくなったら私…私じゃなくなっちゃいそう…)

そして玲子は一ノ瀬と付き合い始めてからおよそ3ヶ月後、妊娠してしまう。

「ねぇ、どうしよう…?子供…出来ちゃった…の…」

玲子は一の瀬に妊娠した事実を告げるが、

「あ、そう…じゃあギリギリまで堕ろすなよ?それまでは本当に心置きなく生で楽しめるって事じゃんか?」
「えっ…?堕ろすまで…って…何ソレ?何でそんな事言えるの?正気っ…?」
「ふんっ…何言ってんだお前?そんなに妊娠が怖けりゃちゃんと断わりゃ良かったろうがよ!」
「…自分が何言ってるか分かってんの?一の瀬さん…私…妊娠したんだよ!」
「さっき聞いたよソレは。だから堕ろしゃあイイだろって言ってんの!」
「私…一の瀬さんの彼女だよね?…彼女が妊娠したってのに何でそんな冷静に酷い事言える訳?」
「…彼女ぉ?ま、彼女のうちの1人ではあるかな?」
「そ、そんなっ…!そんな人だと思わなかった…!酷い…もう一の瀬さんのご両親に相談するしか…」
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