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るりいろ(MILK &honey後日談)
第2章 俺のせい……。

「教習所、海の方にすんの?……街中の方なら、上り?下り?」

 髪の毛をくるくるしながら聞くと、んー、と首を傾げて考えた。食べちゃいたい程愛おしい。

「考え中……だけど、どっちかって言うと、海の近くのとこが良いかなあ……ヒメも一緒に申し込もうって言ってるんだけど、送迎場所とか予約しやすさとかも含めて考えて、もう一回相談して決めるつもりなの。ヒメはマニュアル免許にするんだって、ものすごい張り切ってる」

「あー……そーか。その方が良いやなー」

 朔の車が、マニュアルだからなー。マニュアルにしとかねーと、後々困るよな。

「今時、居んの?女の子のマニュアル免許……姫ちゃん位なんじゃねーの?」

 くるくるしてた髪を離して、鼻先で耳朶に触る。
 首筋と髪から香る、るりの匂い。お風呂上がりのシャンプーとかボディソープぷんぷんの洗い立てより、こんくらい時間が経って体臭が混じってる匂いの方が、俺は好みだ。

「……ん……すごい珍しいみたい……」

 るりはふうっと溜め息を吐いて、こてんと俺にもたれて来た。
 ……これ、良いってこと?るりもいちゃいちゃしてーってこと?

「……だよなー……」

 昼間のお出掛けでくっ付けなかった分を取り戻すみてーに、そこから濃いめのいちゃいちゃに雪崩れ込んで。
 夕飯がインスタントになったけど、それはそれで、すげー良かった……。

   *

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