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復讐の味は甘い果実に似て
第3章 復讐への階段 ~明日香の告白~
「本気だ。僕はこの間、恵梨が嫌がることをする、と言ったはずだ。だから、彼女の目の前で君たちと生でセックスする。」
「そんなことできません! いくらなんでも……」
「一般的な統計ではコンドームを正しく着用した場合の避妊失敗確率は2%。低用量ピルは0.3%だ。避妊について、どちらが優れているかは明確だと思うが?」

 新田さんはそういうと、さらに紙片を出して私たちに見せた。
「それと、この検査結果の通り、僕は性感染症のキャリアじゃない。その点の問題はない。」
「そういう問題じゃありません!」
「それでも気になるんなら、その産婦人科で、アフターピルも処方してもらってくれ。事が終わった後、24時間以内に飲めば、ほぼ妊娠は防げる。」
 もう、新田さんはこの件については、全く譲る気がないようだった。

「君たちに5万ずつ渡す。その金で資料の病院に行って処方してもらってくれ。」
 そういうと、新田さんはわたしたちにお金の入った封筒を渡してきた。
「5万って……」
 わたしは思わず絶句した。
 どう考えても、かなりのおつりがくる額だ。
「金のことなら気にしなくていい。恵梨との将来を考えて貯めていた金だから、もう不要だ。余ったら好きに使ってくれ。」
「そんなこと言われても……」
 言いよどむわたしに新田さんが言葉を重ねる。

「悪いが、この件に関して、僕は一切、譲歩しない。どうやって恵梨に精神的なダメージを与えるかをひたすら考えた結果だ。逆に言えば、君がそこまで嫌がるからこそ、恵梨には、相当にショックを与えられる。」
 避妊という点からいえば、ピルの方が優れている、という説明はわかるけれども、わたしは今まで、彼とすら生でなどしたことがない。
 だからこそ、復讐として効果があるという新田さんの理屈もわかる。

 ただ、理屈としてわかっていても、それができるかどうかはまた別の問題だ。
 わたしは渡されたお金の額も含めて、新田さんの復讐心の凄まじさに恐怖を覚えた。

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