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レディー・マスケティアーズ
第4章 銃士隊集合 ――さらに一か月後
 スクリーンに目を移すと、男はもうシーツの中に左手を入れ、必死になって女からそれを剥がそうとしているところだった。
 右手は女の首に巻き付け、唇を首筋に押し付けている。
 女は顔を背けるが、本気で拒んでいる様子には見えない。
 二人の会話にあった「あの日」がいつのことかはわからないが、この二人の関係が今日初めてでないことは、二人のしぐさからもわかる。
 男と女は、とうに肉と肉の契りを結んでいる。お互いの体の味を知っているのだ。フロアにいる誰もがそれを確信した。
「ダメです。わたしたち、こんなことをしていたら。もう、こんなこと……」
 女の言葉が途絶え、「あっ、あっ」と喘ぎ声に変わる。
 傍らの男は、お構いなしに女の体に唇を這わせる。首筋にも胸の隙間にも、赤い蛇のように動きを止めない。掌のほうも、休みなく女体の隆起を撫で回している。
 その手は、次第にもっと下、女の蜜壺近くにまで迫った。上から下へ、上から下へと、ひたすら女の襞をいたぶっている。
「あっ、あっ、あっ。おっ、おっ、おおっ!」
 綾香と呼ばれた女が、体をのけぞらせる。
「どうしても嫌なら、今ここでやめてもいいんだぜ。綾香が本気でやめてほしいんなら、そうするぞ」
 男が意地悪く囁く。
「でも、いいのか? この体が忘れられるのか? おれなしで生きていけるのか?」
「ひどい。やめないで!」
 綾香と呼ばれた女が大きく首を振る。
「あっ、あっ。やめないで! 綾香をもっと滅茶苦茶にして。浩一さんの熱いもので、もっともっと、わたしを汚してえ!」
 さっきまで強く握っていたシーツが、女の手を離れてベッドの下にずり落ちる。
「待っていました。さあ、始まるよ」
 先ほどアラミスと呼ばれた女の声がフロアに響く。どこからか、ごくりと唾を飲む音が聞こえた。
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