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独占欲に捕らわれて
第2章 合コン
フリートークが始まり、職業の話になった。サバブリことかずさは、千聖の会社のライバル社であることが発覚した。
(ますますめんどくさい……)
皆が会社名を言っているのに千聖だけ「OLです」だと浮いてしまう。どこに勤めてるのか聞かれて答えるのは、感じが悪い。千聖は渋々自分の会社名を言った。

有名な社名に、周りはおぉ!と声をあげるが、かずさだけは千聖を睨みつけている。
(やっぱり合コン苦手だわ……)
千聖はうんざりしながら男性陣の仕事を聞く。

「オレは在宅ワークだよ。株とかFXとか、シナリオライターとか」
そう言ったのは意外にも、ヴィジュアル系の紅玲だ。
(へぇ、見た目によらず頭いいんだ)
千聖は感心するが、それだけだ。

それから趣味や好きなテレビ番組の話で場が温まったところで、席替えすることになった。優奈が持ってきた男女別くじ引きを引き、さとるとかずさ、ゆかりと斗真、かずやと優奈、そして……。
(なんで私がコイツと……)
「チサちゃんの隣なんて、嬉しいな」
明らかに不機嫌な千聖の隣には、上機嫌な紅玲が座っている。

席替えが終わったところで、さとるが店員を呼び止める。
「すいません、ビールひとつ。みんなは?」
さとるが振り返って聞くと、めいめいにアルコールを注文していく。
「私はハイボールで」
千聖もアルコールを注文した。

「オレはウーロン茶もらおうかな」
唯一ソフトドリンクを注文したのは、紅玲だ。
「お酒じゃないんだ」
「意外かも」
女性陣は好奇の目を紅玲に向ける。

「あー……オレ、結構酒弱いんだよね。だからさっき呑んだので充分」
紅玲はそう言って自分を手のひらで扇ぐ。
(よく見たらちょっと赤い……。よっぽど弱いんだ)
千聖は紅玲に“男ならず”の認定を改めてした。
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