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独占欲に捕らわれて
第4章 予想外
「まさか来て早々一気に呑むとは思わなかった」
紅玲は苦笑すると、ウーロン茶をひと口飲んだ。
「どうやらよっぽどストレス溜まってるみたいねぇ……」
「オレでよければ愚痴くらい聞くよ?」
千聖は口を開きかけたが、ため息に変える。
(愚痴ったら心開いたみたいで癪ね)

「いいわよ、お酒に頼るから」
「それは残念……。ま、好きなだけ呑んでよ。それでストレスが解消されるなら、オレは何杯でもご馳走するよ」
そう言って紅玲はグラスを振って、氷をカラコロ言わせた。
「それじゃ、遠慮なく」
千聖はちょうど運ばれてきたハイボールを受け取ると、再び一気に飲み干した。

それから千聖は本当に遠慮せず、思うままに酒を飲んだ。結局帰ることになったのは午前3時。紅玲は送っていくと言ったが、家を知られたくない千聖は断固拒否した。
「……じゃあせめて、タクシーつかまえて帰ってよ。俺の家はすぐ近くだから、またね」
紅玲は千聖に1万円札を握らせると、ふらりと姿を消した。

「なんか腹立つけど、ここはお言葉に甘えますか」
千聖は大人しく、紅玲に言われたとおりにタクシーをつかまえて帰宅した。部屋に入って時計を見ると、時刻は3時半。
「明日はやいのに……」
千聖は飲みすぎたことを後悔しながら、シャワーを浴びてからベッドにもぐりこんだ。
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