この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
独占欲に捕らわれて
第6章 契約期間開始
4階につくと、紅玲に案内を任せてついて行く。
「402号室……。ここみたいだね」
紅玲は鍵をさし込んで回すと、ドアを大きく開けた。
「さ、どうぞ」
「ありがとう」

部屋に入るとその広さと豪華さに千聖は固まる。キングサイズのベッドを置いても広々とした空間、赤と黒を基調とした和風の調度品の数々……。4分の1ほどの畳スペースには、時代劇を思わせる肘置きや座布団、キセル盆などがある。
(最近ラブホがコスプレ撮影に使われるって聞いたけど、なるほどね……)
千聖は最近まで信じていなかった話に納得しながら、ベッドに腰掛ける。

「すごい部屋だねぇ……。まずはシャワー浴びよっか。一緒に入る? それとも別がいい?」
「別で。先にいただくわね」
千聖がすばやく立ち上がって浴室へ向かうと、紅玲は小さく笑った。

「本格的ね……」
床は黒の石造りで、壁と浴槽は檜で出来ている。置いてあるシャンプーの類は、見たことの無いメーカーだが、黒地に金文字で高級感溢れるボトルだ。
(絶対にお風呂入ってから帰る……。じゃないと後悔する……)
千聖は密かに決意すると、シャワーを浴びた。

シャワーを終えて身体や髪を拭くと、バスローブがあるであろう引き出しを引いた。そこには見慣れた白いバスローブはなく、かわりにピンク色と黒の襦袢が1着ずつある。嫌がらせでピンク色を残そうとした千聖だったが、黒の襦袢は床を引きずりそうな長さなので、断念した。
洗面台のドライヤーで髪を乾かしてからベッドに戻ると、紅玲は眠そうな目を見開いた。

「え、なにそれ……」
「知らないわよ……。バスローブのかわりに置いてあったの……」
千聖がうんざりしながらベッドに腰掛けると、紅玲は目を輝かせながら彼女を見る。
「ここまで世界観がしっかりしてるだなんて思わなかったなぁ。よく似合ってるよ、とっても色っぽい……」
「それはどうも……。紅玲もはやく入ってきたら?」
「うん、そうだね」
紅玲は上機嫌に鼻歌を歌いながら、浴室へ向かう。

「はぁ……。もしかしてこれが目当てでここに来たとか?」
千聖は肩をすくめると、ベッドに躯を横たえた。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ