この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
独占欲に捕らわれて
第7章 苦悩
翌朝、千聖は8時に起き上がり、ゆっくりと朝食の準備を始めた。スマホを見ても、紅玲からの連絡はない。
「意外と律儀だから、いきなり今から来いなんて言わないだろうけど、はやくしてほしいものね」
千聖は紅茶を淹れると、ニュース番組を見ながら朝食を食べた。

朝食を終わらせると、洗濯物や簡単な掃除をする。それらが終わると10時手前。紅玲からの連絡はまだ来ない。
「お泊まりコースだけは勘弁してよね……」
ポツリと呟くように言うと、千聖は買い物に出かけた。
食料品は洗剤などを買いだめするとかなりの量になり、タクシーに乗って帰宅した。時計を見れば11時半だ。

「少しゆっくりしてようかしら……」
千聖はベッドに寝転んでスマホを見たり、雑誌を読んだりして、空腹が来るのを待った。そして12時すぎ、空腹を覚えて台所へ行こうとすると、LINEの通知音が鳴った。画面を見れば、紅玲からだ。
“連絡遅くなってごめんね。1時半頃から会える?”
「やっとね……」
“えぇ、会えるわ”

すぐに既読がつき“お昼はどうするの?”とメッセージが来た。“食べてから行くわ”と返信すると、スマホをソファの上に置いて、昼食を作り始めた。
千聖は最近、ガレットにハマっている。そば粉を水や卵で溶いて薄焼きにすると、ベーコンエッグを作ってスライスチーズと一緒にのせる。四角になるように端をたためば完成だ。

「うん、上出来」
千聖はインスタント珈琲を淹れると、テーブルに並べた。
少し贅沢な昼食は、千聖に大きな幸福をもたらす。そんな幸せな昼食が終わったのは、12時40分過ぎ。

千聖は身だしなみを整えると、待ち合わせ場所であるいつもの駅前へ行く。駅に寄りかかってスマホをいじる紅玲をすぐに見つけたが、またしても険しい顔をしているため、躊躇する。
(話しかけなきゃ、どうしようもないじゃない……)
千聖は心の中で自分に言い聞かせると、紅玲に近づいた。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ