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狼になる瞬間
第3章 コロちゃん

公園へ着くと拓馬はベンチに座っていた。

「お待たせっ!」

声を掛けると拓馬は振り向いた。

また、拓馬の目の前には茶色いミニチュアダックスフンドがいた。

「ワンちゃん?」

「そう。実家で飼い始めたんだ。」

「へー!可愛い!名前は?」

「コロ。」

「コロちゃんかー!可愛い!!」

と美優が手を伸ばすとコロは人懐っこく、
美優の顔を舐めた。

「わーっ!!くすぐったいよぉ。」

「ちょっと散歩しよーぜ。今日1日預かることになってんだ。」

「うん!!」

美優は久しぶりのデートで心が弾んだ。

最近は家にいることが多く、
外に2人で出るのは久しぶりだったからだ。

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