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官能小説家のリアル
第9章 絆
ベッドの中央に座った美波は、髪を撫でられながら直哉からの深いキスを受ける。
「ふぅっ……」
舌を絡める粘着質な音と美波の吐息。
美波の手も、直哉を求めるように彼の背中を動く。
「美波……」
優しくベッドへ押し倒すと、直哉は部屋着を捲って乳房を揉んだ。
「んんっ」
柔らかな感触を確かめるように動いた手が、既に硬く尖った乳首を摘まむ。
「あんっ」
乳房だけを出した状態も、お互いの刺激を煽る。
美波がピクンと反応する度、直哉にも快感が伝わるようだった。
「美波……」
顔や首すじにキスを落としながら、彼女の部屋着を脱がせていく。
露わになった肌を眺めてから、直哉も服を脱いだ。
彼の性器も既に猛り、ゆっくりと起き上がった美波が手を伸ばす。
「直哉……?」
確認するように直哉を見ると、彼は脚を伸ばして座る
全体を舌で愛撫すると、先端をくすぐるようにしてから口へ含んだ。
「美波……っ……」
以前直哉が口にした通り、美波のフェラは彼の好み。ツボを知られているせいか、すぐに高められてしまう。
美波も、彼への愛撫は好き。愛し合っているということを実感出来る。
セックスは、二人でするもの。
女性だけが愛撫を受けて、挿入される。二人共、それだけではセックスと言えない気がしていた。
かといって、直哉は何も強制したりはしない。美波も自ら行うことに不満は無かった。
「んっ……。はぁっ……」
息を継ぎながら頭を上下させ、舌を使う。
直哉は美波の髪をかき上げ、その様子を見る。
「美波っ……。くっ……」
強い刺激に直哉が眉を歪め、その直後美波の髪を掴んで放出した。
「はあっ……」
掴んでいた部分を撫でると、直哉の指が美波の頬へ。
自分の方へ向け、白濁を飲み込む様子を見た。
直哉はベッドを降りると、ワインのボトルを持って来る。
そのまま呑んでから渡すと、美波も口をゆすぐようにワインを呑んだ。
「もっと呑んで? 美波は、呑んだ方がやらしくなるから」
直哉が悪戯っぽく笑う。
それに苦笑したが、美波はまたワインを呑んだ。