この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
官能小説家のリアル
第4章  戸惑い


「今日は無理っ! ごめん……」
 仕事が溜まっている。
 会社帰りに寄った直哉は顔だけ見て帰ると言ったが、夕食くらいはと美波から誘った。と言っても、手作りでないのが心苦しかったが。
 もし直哉がプロポーズしてくれたら、仕事を辞めてもいいかもしれない。
 美波はそう思った。
 家のことをしながら、彼の帰りを待つ。
 今は無理でも、家事や、そのうち育児だってしたい。
 その合間に、と考えてしまい、思いを馳せるのをやめた。
 結局、その合間に小説を、と思ってしまう。
 美波が小説を書くのは、収入のためだけではない。もし売れなくて未だに実家暮らしでも、少しでも仕事があれば続けていただろう。結局美波は、書くことが好き。
「今度の休み、一緒に見に行こうか。ネックレス」
「え? ボーナス、まだ先でしょう?」
「それくらいなら、ボーナスじゃなくても買えるよ。美波はどうせ、安いの選ぶんだろう?」
 見抜かれている、と美波は嬉しくも感じた。
 美波が拘るのは靴だけ。それもブランドや値段ではなく、履き心地。
 履き心地が良ければ、安くても買う。デザインが気に入ったブランドものでも、履き心地が自分に合わなければ買わない。
 そんな実用主義者。
「じゃあ、ちょっとだけ高いの選んじゃおうかなぁ」
「貯金降ろしておくから。任せとけって」
「冗談だよー。いいの。直哉の気持ちがこもってれば」
 また美波は直哉の両肩を抑えたが、今度はその場に押し倒されてしまった。
「これだけだから……」
 直哉は美波の両手を抑えつけたまま、唇を合わせる。息をつぐ隙間から舌を入れ、お互いに絡め合った。
「んんっ、はぁっ……」
 美波の息遣いを聞き、直哉が急いで離れる。
「ガマン出来なくなるから、やめとく……」
「直哉? してあげる……」
 彼をローソファーに座らせ、美波はその前の跪いた。
 スラックスのボタンを外しジッパーを下げると、下着の上から性器を出す
「美波……」
 直哉には悪いが、セックスをしている時間は無い。でも美波も、彼を気持ち悦くしてあげたいと思った。


/109ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ