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官能小説家のリアル
第7章  溜息


 美波をベッドに座らせると、直哉はゆっくりと部屋着を脱がせていく。
「美波……」
 上半身を脱がせ、美波はキスをしてからベッドへ横たわる。
 パイル地のズボンも脱がせ、下着も外す。
 直哉は、露わになった美波の全身を見つめた。
 この全てが自分のものだと思うと、安心出来る。
 直哉も服を脱ぐと、火照った体を合わせた。
「んんっ」
 耳元に当たる舌に、美波の体が震える。それだけでゾクゾクするような快感なのは、体も直哉を想い続けていたから。
 舌が首すじを伝い、胸元を強く吸う。
 一つ、二つ跡を残すと、直哉の手が乳房を包む。
「あっ……」
 緩やかに揉んだ後、指先が乳首を掠める。
「あんっ」
 その様子を眺めながら、直哉は一方の手を下半身へ滑らせた。
 ウエストのラインを辿り、形よく膨らんだヒップへ。それらを確かめるようにしてから、太ももを撫でる。
「あぁっ」
 硬く尖って来た乳首を口に含まれ、美波は背中を反った。
 久し振りの刺激に、体の奥が熱くなるのが早い。
 お互いに同じことを考え続けていた、短いようで長かった一ヶ月。
 直哉も早く美波が欲しかった。でも、愛してあげたいと思う方が強い。自分を待っていてくれた心と体。その全てを愛したかった。
「あんっ、はぁっ」
 口内で動く舌に、美波がギュっと目を閉じる
「直哉っ……」
 回された美波の指が、彼の髪を乱す。
 体を繋ぐだけが愛情ではなくても、それだけで伝わる想いもある。
 お互いにそう感じていた。
「美波?」
 一度離れた直哉が、逆向きに覆いかぶさる。
 美波は彼の性器を口で愛撫した。直哉もまた、美波を舌で責める。
「んんっ、はんっ」
 鼻にかかりくぐもった喘ぎ。
 それが直接的な刺激と同時に、直哉を煽っていく。
「あぁっ、直、哉っ、はぁっ」
 クリトリスを這う舌に我慢出来なくなった美波が、性器を口から離す。手での愛撫をつづけながら、腰を揺らした。
「直、哉っ、んっ、ねぇっ、あんっ」
 秘蕾からは密が溢れ、彼を待ち望んでいる。
 焦らすようにゆっくりとベッドへ降りた直哉は、乳首をしゃぶりながら秘蕾へ指を挿れた。
「あぁっ……」


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