この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
官能小説家のリアル
第8章 変化
「今すぐとかじゃなくてもさ。いつかは。オレ、そう思って、美波と付き合ってるから。分かっておいて欲しいなって思ってさ」
「うん……」
缶ビールを手に笑っている直哉を見ると、美波は冗談とも取れた。
でも付き合っていれば、いつかはそんな日が来るだろう。きっと。
「その時は、ちゃんとしたプロポーズするからさ。ずっと先じゃ、無いと思うし……」
「うん」
プロポーズの予告と言うのも変だが、美波も嬉しいことに変わりは無い。
「腹減ったー。昨夜頑張りすぎたし、さっきも……」
「もうっ……」
照れた美波が、直哉の口を押さえる。
缶をテーブルに置いた直哉に手を外され、美波は優しいキスを受けた。