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官能小説家のリアル
第8章  変化


「今すぐとかじゃなくてもさ。いつかは。オレ、そう思って、美波と付き合ってるから。分かっておいて欲しいなって思ってさ」
「うん……」
 缶ビールを手に笑っている直哉を見ると、美波は冗談とも取れた。
 でも付き合っていれば、いつかはそんな日が来るだろう。きっと。
「その時は、ちゃんとしたプロポーズするからさ。ずっと先じゃ、無いと思うし……」
「うん」
 プロポーズの予告と言うのも変だが、美波も嬉しいことに変わりは無い。
「腹減ったー。昨夜頑張りすぎたし、さっきも……」
「もうっ……」
 照れた美波が、直哉の口を押さえる。
 缶をテーブルに置いた直哉に手を外され、美波は優しいキスを受けた。


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