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官能小説家のリアル
第8章 変化
「オレも行く!」
「えっ!?」
「何で? ダメ?」
直哉が不思議そうに訊く。
「駄目じゃないけど……。女の人ばっかりの所だよ? 女性向けの、18禁だから……」
「いいじゃん。美波のこと、全部知りたいって言っただろう?」
来ることは構わないが、いつもテキパキと動く桃恵たちの邪魔にならないかが心配だった。それに一人でスペースから出したら、迷子になるかもしれない。美波はそれが不安。
「ちゃんと、言うこと聞けるなら、いいけど?」
「おっ、上から目線。はーい。みなみ先生の、言いつけを守りまーす」
力仕事もあるから、男手があってもいいかもしれない。そう考え、美波は渋々ながらも了承した。
「朝は、ここを五時に出るから」
「美波、早起き出来るんじゃん」
普段は苦手でも、ここぞという時は何故かちゃんと目が覚める。それは美波にも不思議だった。
「じゃあ、泊っても、セックスは無しだなあ」
「当たり前でしょう!」
美波に怒られながらも、直哉は笑顔。
「当日は、思った以上に冷えるからね。特に足下とか。それに……」
続けようとしたが、直哉のキスで遮られる。
「まだ一ヶ月あるんだから。ゆっくり聞くよ」
「うん。そうだね……」
直哉に抱き寄せられ、その安らぎに美波は目を閉じた。