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第10章 状況証拠

余りのあから様な表現に、静まり返る法廷。

「確かに、この娘の身体は、性的に感じてたのでしょう。
私が言いたいのは、自ら望んで感じたのかどうかです。
処女なら兎も角、経験者がレイプされた場合、相手の性技によっては、心とは裏腹に身体は感じてしまう娘が大半なのです。

皆さん、ご覧下さい、ますみの、見事に熟した身体を。
まして、性具は男性器とは異なり、終わりが有りません。
生理前で疼き、ゲームで火を点けられた身体が、性具の刺激に我慢出来るとは思いません・・

あ、何となく、ますみの擁護みたいですが、違いますので。

私は、女の娘の身体は、執拗に慰められると、嫌でも無意識に感じてしまう事を言っているのです。

そこで、今回、合意があったのか否か？ の判断基準は、ますみの身体が感じていたのか？ では無いと思います。
私は、強姦か和姦かの境は、女の娘が、進んで絶頂を迎えたか否かだと思います。
で、明さん、この娘は、密室で天国に辿り着いたのでしょうか？」

「ああ、それねっ・・確かに、性具では逝って無い様だ。
だが、証拠品のシーツに付着した体液を調べると、確実に、オーガズムを迎えている様だ、それも、一度では無く複数回」

誰かが生唾を呑む音が、法廷に響いた・・