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没落お嬢さま
第25章 第二十四夜
「それはですね」

と、いずみは答え始めた。
亮生も、じっと、いずみの声に耳を傾けている。

「ご主人さまのモノで、きちんとセックスしてもらえたからです。
バナナやビンなどとは、比べようになりません。
その事が、身をもって、理解できたのです」

「ああ!」

と、いずみの返事を聞いた亮生は、嬉しそうに感嘆したのだった。
彼は、目を輝かせて、いずみの姿を見つめた。

「それでは、失礼させていただきます」

いずみは、頭を下げて、亮生に背を向けた。
彼女は、亮生に見せないように、悪戯っぽく口もとをほころばせていたのだった。
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