この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
没落お嬢さま
第26章 第二十五夜
「本当だったら、僕と君は、結婚していたはずなんだよね。
なんで、こんな事になってしまったんだろう」
「仕方ありません」
いずみは、自分を熱く抱きしめる亮生の態度に、懸命に耐えていた。
今は亮生もこの程度の行動で留まってくれているようだが、もし機嫌を損ねたら、また豹変もしかねないのだ。
「僕は、君の事がたまらなく愛しくて、仕方がないんだよ。
いつも、こうやって抱いていたくてさ、心も休まらないんだ」
亮生は、真剣な顔で、そんな事を言ってきたのだった。目も潤んでいるのである。
これには、いずみも、ちょっと驚かされたのだ。
「そこまで、愛してくださるだなんて。私も幸せです。
でも、二人でお会いできるのは、この夜のひと時しかありません。
普段は、私の写真でもお持ちになって、気を紛らわせてみては?」
「君の裸の写真など、おおっぴらに持っていられないだろ!」
亮生の言葉に、いずみはドキンとしたのだった。
「では、どうしたらいいのでしょう?」
そのように言いつつ、いずみは慎重に身構えた。
もし亮生がセックスしたそうな素振りでも見せてきたら、うまく逸らしてやるつもりだったのだ。
なんで、こんな事になってしまったんだろう」
「仕方ありません」
いずみは、自分を熱く抱きしめる亮生の態度に、懸命に耐えていた。
今は亮生もこの程度の行動で留まってくれているようだが、もし機嫌を損ねたら、また豹変もしかねないのだ。
「僕は、君の事がたまらなく愛しくて、仕方がないんだよ。
いつも、こうやって抱いていたくてさ、心も休まらないんだ」
亮生は、真剣な顔で、そんな事を言ってきたのだった。目も潤んでいるのである。
これには、いずみも、ちょっと驚かされたのだ。
「そこまで、愛してくださるだなんて。私も幸せです。
でも、二人でお会いできるのは、この夜のひと時しかありません。
普段は、私の写真でもお持ちになって、気を紛らわせてみては?」
「君の裸の写真など、おおっぴらに持っていられないだろ!」
亮生の言葉に、いずみはドキンとしたのだった。
「では、どうしたらいいのでしょう?」
そのように言いつつ、いずみは慎重に身構えた。
もし亮生がセックスしたそうな素振りでも見せてきたら、うまく逸らしてやるつもりだったのだ。