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没落お嬢さま
第26章 第二十五夜
「じゃあ、髪の毛ですか?」

「いいや。下に生えている毛だ」

亮生がそう切り返してきたものだから、いずみは、つい赤面した。

「やだ。そんなの、照れ臭いです」

「でも、僕が欲しいと言ってるんだ。
ほんの少しの量でいい。だから、おくれよ」

「しかし、アソコの毛だなんて不潔です。
それも、ご主人さまが普段から持ち歩くだなんて・・・」

「僕は、全然、平気だよ。むしろ、僕はそれを持ち歩きたいんだ。
髪の毛なんかよりも、ずっと君の内側を感じられるからね。
僕の方から頼んでるんだから、君が気にかける事はないんだよ」

結局は、いずみは、亮生に言いくるめられてしまったのだった。
こうなったら、性器の一部を切られずに済んだだけでもマシだ、と思うしかないのである。

いずみは、いつものように、亮生の目の前で、スカートをまくり上げ、パンティを下ろして、股間を露出させた。

彼女の恥丘には、手入れの行き届いた、濃いめの剛毛が密集していて、彼女が裸になるたびに、亮生も目にしていたのだ。
その、気になっていた性毛の隅の方を、亮生はハサミで切らせてもらったのである。

こんな風に、他人に下の毛を剃られてしまうのは、独特な恥ずかしさなのであり、亮生の作業中、無言のいずみも、ずっと頰を赤らめていたのだった。

そして、白い小さな紙の上に溜まったいずみの毛を、その紙でくるんでしまうと、とても満足げな亮生は、その紙包みを自分の胸ポケットの中に押し込んだのである。
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