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没落お嬢さま
第27章 第二十六夜
「君は、アングルの『泉』という絵を知ってるかい?」
「い、泉ですか」
「そうだよ。この絵だ」
亮生は、いずみの方へ、バッと本の1ページを開いてみせた。
そこには、一枚の大きな絵がカラーで印刷されてあったのだ。
それは、全裸の美しい少女の絵だった。
その少女が、絵の中では、ツボを左肩の上に乗せて、つっ立っていたのである。
「これが、アングルの『泉』だ。
まさに、君と同じ、いずみだろう?」
亮生はほくそ笑んだのだった。
やっぱり、彼は、また、おかしな事を考えているようなのである。
「君の裸の写真は普段は持ち歩けないし、そこで、僕は、代用で、君に似た裸婦の絵画を携えて、我慢する事にしたんだ。
それで、真っ先に候補に上がったのが、この絵さ。
この絵なら同じいずみくんだから、ほぼ君自身だと言ってもいいだろう?」
「ご主人さまは、この絵を見ながら、私の裸を思い浮かべているのですか」
「そうだよ。僕は、それだけ君の事が好きだからね」
いずみは、照れ臭いような、複雑な心境になってきたのだった。
「い、泉ですか」
「そうだよ。この絵だ」
亮生は、いずみの方へ、バッと本の1ページを開いてみせた。
そこには、一枚の大きな絵がカラーで印刷されてあったのだ。
それは、全裸の美しい少女の絵だった。
その少女が、絵の中では、ツボを左肩の上に乗せて、つっ立っていたのである。
「これが、アングルの『泉』だ。
まさに、君と同じ、いずみだろう?」
亮生はほくそ笑んだのだった。
やっぱり、彼は、また、おかしな事を考えているようなのである。
「君の裸の写真は普段は持ち歩けないし、そこで、僕は、代用で、君に似た裸婦の絵画を携えて、我慢する事にしたんだ。
それで、真っ先に候補に上がったのが、この絵さ。
この絵なら同じいずみくんだから、ほぼ君自身だと言ってもいいだろう?」
「ご主人さまは、この絵を見ながら、私の裸を思い浮かべているのですか」
「そうだよ。僕は、それだけ君の事が好きだからね」
いずみは、照れ臭いような、複雑な心境になってきたのだった。