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第27章 第二十六夜

「いずみくん！背中をこちらに向けろ！
そして、両手を後ろに組むんだ！」

亮生が、大声で、いずみに命令した。

いずみは怯えながら、言われた通りに従ったのである。

彼女は、亮生の方に背を向けると、後ろ手になった。
その彼女の手首を、亮生は荒縄で縛り上げたのだ。

「い、痛い。痛いですぅ」

と、いずみは泣き声を漏らしたが、亮生は容赦をしなかった。
彼は、いずみの両手を、後ろ手に組んだ状態で、きつく拘束してしまったのである。

いずみは、すっかり狼狽していた。
ここまでやるところを見ると、亮生もかなり本気だったように感じられたのだ。

亮生は、いずみの事を、前の方に押し倒した。
手を縛られていたから、下に手をつく事ができなかったいずみは、そのまま、頭から床に突っ込んでしまったのである。

彼女は、同時にひざまづき、その結果、顔と両膝を床に押し付けて、お尻を頂上にした、への字の格好になってしまった。

いずみは、絨毯にべったりと押し当たった目もとからボロボロと涙を流した。

この姿勢では、自分では背後の状態を見る事すらもできないが、亮生の側にしてみれば、彼女のお尻へと存分に暴行が加えられるのだ。
いずみは、それに対して、いっさい逆らえそうにないのである。
どんな酷い仕打ちを受けたとしてもだ。