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没落お嬢さま
第33章 第三十二夜
第三十二夜
次の日は、確かに亮生は外泊をしており、昼間から屋敷には居なかった。
いずみも亮生の夜の相手をしないでも済んで、その点に関してだけは、安穏な一日を送れたのである。
もっとも、いずみも、自分の体の事で不安な点があって、必ずしも、ただ穏やかな気持ちだけで過ごせていたのでもなかったのだった。
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