この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
没落お嬢さま
第34章 第三十三夜

  第三十三夜

翌日、亮生は、何事もなかったように、屋敷に戻ってきた。

いずみが彼の変化に気が付いたのは、夜、いつものように、彼の部屋に夜食を運んだ時だった。
部屋で、机に座っていた亮生は、明らかに元気がなかったのである。

いずみが部屋に入ってきても、彼は振り向こうともしかった。

確か、ディナーの時は、こんな落ち込んだ素ぶりは見せていなかったのだが、どうも、その時は、わざと平静に振る舞っていたらしい。
周囲の反応をひどく気にする亮生の事なので、ディナーの間は、本心を他人に見せられず、一人になった今、どうやら、隠していた感情が全て噴出していたらしかった。

彼にとっては、いずみは、そんな自分の内面を見られても、全然構わない、ちっぽけな存在だった訳だ。
そんな風に考えると、いずみも微妙な気持ちになっていたであろうが、それでも、彼女は、自分の任務だけでも、きちんと全うしようとしたのだった。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ