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没落お嬢さま
第36章 第三十五夜
しかし、そこまで欲情していたにも関わらず、亮生の分身は完全に勃起してはいなかった。
原因は、どうも、心の隅から現実の悩みを取り去りきれておらず、集中しきれていなかったかららしい。

彼はいずみの体の中に自分のモノを入れたかったのだが、十分に固くなっていなかったものだから、なかなか上手にハメられなかったのだった。

「いずみくん。ごめん」

焦っていた亮生が、つい弱音を吐いた。
今日の亮生は、以前とは違い、やたらと謙虚なのである。

「ご主人さま。そう落胆なさらないで。
私が何とかしてみせますわ」

いずみは言った。
亮生は、彼女におとなしく従ったのである。

いずみは、まず亮生を仰向けに寝かせ、そのイチモツを右手で掴んだのだった。
そして、自分の指で、強く、亮生のモノをしごきだしたのである。

このように物理的に圧力を加えれば、亮生の今の分身でも、きちんと立ちだすのだ。
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