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没落お嬢さま
第37章 第三十六夜
彼女は、さらに亮生の体を揉みほぐし続けたのである。
脇腹から、次は、腰へと手を回していった。
最後に、彼女は、その手を亮生のズボンの中へと忍び込ませたのだった。

亮生がギクッとする。

いずみは、彼の大事なものも、ためらう素振りも見せず、マッサージしてくれたのだ。

その結果、射精まではいかなかったものの、亮生の下半身は、たっぷり興奮できたのだった。

「はい。今日は、これでおしまいです」

そう告げると、いずみは、亮生のズボンの中から、自分の手を引き抜いた。

そのあと、彼女は、もう一度、じっくりと、亮生の口と熱い接吻をかわしたのである。

亮生は、いずみの肉体にイタズラしたりしなくても、自分の方が責められただけでも、こんなにも快感を得られる事を悟ったのだった。
彼は、これ以上は、いずみには手を出す事もなく、今日の戯れは、これにて終わりとしたのである。
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