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没落お嬢さま
第38章 第三十七夜
でも、興奮してきた亮生は、これで終わらせたくはなさそうだった。
彼は、まだ唇を交わし合っていたいずみの体を自分の方へと引き寄せたのだ。

「何をなさるのですか」

おののきながら、細い声で、いずみが尋ねた。

「いいから」

の一言で、亮生はいずみを黙らせてしまった。
もっとも、いずみの唇は亮生の口によっても塞がれていたのだ。

亮生は、いずみの体を椅子に座っていた自分の上にと乗せたのである。
椅子の上に、亮生といずみが、二重で座った形になった。

「今日は、僕が君のことをマッサージしてあげるよ」

亮生が、優しく囁いた。

「わ、私を?やだ。恥ずかしい」

いずみは目をつぶり、顔を赤らめたが、その言葉は亮生の深い口づけによって、かき消された。
二人は、重なり合って座った状態のままで、まだキスを続けていたのである。

そして、亮生は、本当にマッサージの方も始めたのだ。
と言っても、彼には、いずみの肩から揉み始める気はさらさらなかった。
彼の両手は、いきなり、いずみの胸を鷲掴みにしたのである。

「ああ、ああ」

と、いずみが喘ぎ声を出した。

「こんなに大きかったら、いつも重たいだろう?よおく揉みほぐしてあげるよ」

亮生が、笑って言った。

「いや、いや」

いずみは口では嫌がったが、亮生に強く揉まれると、体は敏感に反応したのだ。

亮生は、自分と密着している彼女の背中やお尻からも、彼女の動揺を感じ取ったのだった。
特に、いずみのお尻は、亮生の勃起していたモノの上にどっしりと座り込んでいたので、いずみが悶えて、お尻をひねる度に、その触れ心地に亮生もゾクゾクさせられたのである。
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