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没落お嬢さま
第38章 第三十七夜
いずみは、亮生の上で、意識も飛び、グッタリとなってしまったのだった。
亮生は苦笑しながら、いずみの体を自分の上から床へと下ろしたのである。

「もう、君って人は。プロの意識が足りないなあ。
メイド服を着ているんだから、今は仕事中なんだと思って、まだまだ堪えなくちゃ!」

亮生が、いずみをからかった。

床にと座り込んだいずみは、火照った顔で、まだ寝ぼけた感じなのである。
その姿が妙に愛らしかったものだから、亮生は、つい、もう一度、彼女の唇に軽い口づけをして、それで今夜は終わりとしたのだ。
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