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没落お嬢さま
第43章 第四十二夜
第四十二夜
次の日の亮生は、もちろん、最高の上機嫌だった。
昨日、セックスをしたばかりだったからだ。
その事が分かっていたので、いずみも、かなり楽な気持ちで、亮生の部屋には夜食を持っていったのである。
彼女が、いつものように、机の上に夜食を置き終えると、机の前に座っていた亮生が、すかさず彼女を呼び止めた。
「君。まだ帰らないで。
このまま、ベッドの方へ向かってくれないかな」
「あのう。今日は、セックスはやめた方がよろしいのでは?」
いずみも、間髪を入れずに、そう返したのだった。
「セックスはしないよ。
いいから、ベッドの方に行って」
ニコニコ顔の亮生が、そう言い張るのである。
これでは、いずみも従わざるを得なかったのだった。
彼女は不安そうな表情で、ベッドの方へ移動したのだ。