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没落お嬢さま
第43章 第四十二夜
「ベッドの上に転がって。うつ伏せにね。
服は脱がなくてもいいよ」

と、亮生が細かく注文してきた。
ますます、彼が何を企んでいるのかが、推測できないのである。

しかし、いずみは言われた通りにするしかなかったのだ。
彼女が、指示されたようにベッドの上にうつ伏せになると、楽しそうな亮生もベッドのそばへ寄って来た。

「いいよ。しばらくは、その状態で、動かないようにね」

「何をするおつもりですか」

「まあ、心配しないで。すぐに分かるよ」

亮生は、怯えているいずみを、一方的に制したのだった。

そして、彼はベッドの近くまでやって来ると、ベッドの上に上がり、いずみの足元の方へ座り込んだのである。

いずみは、ビクビクしながら、頭だけ回して、背後の亮生の様子を伺った。

いずみの両足の上をまたぎ、そこに座り込んでいた亮生は、いきなり、いずみのスカートのウエスト部分に手をかけたのである。
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