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没落お嬢さま
第45章 第四十四夜
「申し訳ありません、ご主人さま。
全て、私が間違っておりました。
二度と、他の男性と口を聞くような真似はいたしません。
だから、どうか、お仕置きだけはご勘弁ください」

いずみは、急いで、一方的に謝ってみたのだった。
もはや、そうする以外に、危機を回避する手立ては無さそうだったのである。

「いいや。君の言葉は信用できない。
自分の立場を、たっぷりと分からせてやる。
その為に、もう道具だって、昼間から揃えておいたんだ」

亮生の言葉に、いずみはゾッとしたのだった。
今の亮生の嫉妬と怒りっぷりは、並々ではないようなのだ。

「ほら。服を脱げ!
お仕置きしやすいように、自分から裸になるんだ」

亮生が威圧的に命じたものだから、弱りながらも、いずみはメイド服を脱ぎ始めたのだった。

彼女はマゴマゴと脱衣しながら、まだ亮生の反応を伺っていた。
焦らしているうちに、亮生が気変わりしてくれる事を期待していたのである。
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