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没落お嬢さま
第45章 第四十四夜
「申し訳ありませんでした。全て、私が悪うございました。
以後、絶対に逆らいはいたしません。一生、ご主人さまだけに、ついていきます。
本当です。だから、どうか許してください」

ついに、苦痛に屈したいずみの方が、弱々しく、ひたすら許しを請い始めたのだった。
その顔は涙まみれになっており、朦朧としているみたいなのだ。

亮生の側にしてみれば、とりあえず、納得のいく結果になったようなのである。

「その言葉を、絶対に忘れるなよ」

と、強気の態度で、亮生は言い放った。

「は、はい」

「それなら、許してやる」

「じゃあ、もう終わりにしてくれるのですね」

「いいや。あと一つ、やっておきたい事がある」

亮生が、またもや何かを持ってくるのを、いずみは怯えた目で追いかけていた。

「何をなさるのですか」

ビクビクしながら、いずみは亮生に尋ねた。

「君の体に、僕のものだと言う印をつけておくよ」

「え」

「心配ない。ただの真似事だから。痛くはないよ」

「で、でも・・・」

不安そうないずみの反応を無視して、亮生は、いずみのお尻にペタッと手をつけた。

「ここが、いいな」

「い、いや。やめて・・・」

「おいおい。僕のものになると誓ったのは、君の方なんだぞ」

「こ、怖いよ」

「大丈夫だ。すぐに終わるから」

そして、亮生は、嬉々としながら、嫌がるいずみの体へと、さらなる傷をつけ始めたのだった。
部屋の中には、またしばらく、いずみの泣き声が響き続ける事になったのである。
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