この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
没落お嬢さま
第46章 第四十五夜
もしかしたら、歩いて帰ろうなんて自分の判断は、思いっきり甘かったのかもしれない。

彼女は、慌てて早歩きになり、この場を通り抜けようとした。

だが、今度は、前の方から、ガラの悪そうな青年が一人、ヌッと現れたのだった。
いずみはビクッとして、動揺しながら立ち止まった。

「姉ちゃん。そんなに急がなくてもいいだろ」

と、前方で通せんぼした青年が、薄ら笑いを浮かべて、いずみに話し掛けてきた。

いずみは困って、キョロキョロと辺りを見回したが、他に通行人は誰もいないのである。
そのうち、後方からつけて来た男たちも、いずみの近くにまで追いついてしまった。

オタオタしていたいずみは、完全に、男たちに囲まれてしまったのだ。

「この女かい?痴漢しても、全然、大丈夫だったって子は」

前方にいた男が、後ろから来た男たちに尋ねた。

「そうさ。なかなかの美人だろ」

後ろの男の一人が、笑いながら言った。

最悪な事に、電車でいずみを痴漢していたのは、この男だったらしい。
しかも、逃げたはずのいずみの事をしつこく追いかけていて、仲間まで呼んだみたいなのだ。

いずみは、思わぬ状況に、すっかり愕然としてしまったのだった。

彼女は、モタモタしながらも、男たちの包囲の中から抜け出そうとしたのだが、もちろん、男たちはそんな事を認めなかったのである。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ