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没落お嬢さま
第46章 第四十五夜
「おいおい、姉ちゃん。逃げるなよ」
いずみの前を遮りながら、男が、ニヤニヤ笑った。
「わ、私、帰らなくちゃいけないんです」
恐怖で声帯も震え上がっている状態で、いずみは、ようやく小声でそう伝えた。
「急いで帰らなくたっていいだろ。
こんな場所をのんびり歩いているぐらいなんだからさ、まだまだ時間の余裕はあるんだろ?」
そう言って、男の一人がいずみの手首を掴んだのだ。
「や、やめてください」
いずみは必死に言い返したが、その声はあまりにも小さかった。
「へへへ。案の定だぜ。
この女、過保護に育てられすぎたのか、悲鳴もあげられないらしい。
皆で、ちょっと遊ばせてもらおうぜ」
男の言葉を聞いて、いずみの恐怖心は、どっと頂点にまで達した。
同時に、体の力がヘタヘタと抜けてしまい、彼女は全く抗えなくなってしまったのだった。
これは、いずみにとって、もっとも恐れていた事態なのだ。
彼女が、ずっと思い浮かべていた、屋敷の外の世界の怖いコトが、まさに現実となっているのである。
いずみの前を遮りながら、男が、ニヤニヤ笑った。
「わ、私、帰らなくちゃいけないんです」
恐怖で声帯も震え上がっている状態で、いずみは、ようやく小声でそう伝えた。
「急いで帰らなくたっていいだろ。
こんな場所をのんびり歩いているぐらいなんだからさ、まだまだ時間の余裕はあるんだろ?」
そう言って、男の一人がいずみの手首を掴んだのだ。
「や、やめてください」
いずみは必死に言い返したが、その声はあまりにも小さかった。
「へへへ。案の定だぜ。
この女、過保護に育てられすぎたのか、悲鳴もあげられないらしい。
皆で、ちょっと遊ばせてもらおうぜ」
男の言葉を聞いて、いずみの恐怖心は、どっと頂点にまで達した。
同時に、体の力がヘタヘタと抜けてしまい、彼女は全く抗えなくなってしまったのだった。
これは、いずみにとって、もっとも恐れていた事態なのだ。
彼女が、ずっと思い浮かべていた、屋敷の外の世界の怖いコトが、まさに現実となっているのである。