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第46章 第四十五夜

さて、こうなると、あとの展開は早かったのだ。

無力ないずみは、男たちによって乱暴に扱われ、体を押さえつけられると、さっさと近くにあった廃屋の中へと連れ込まれてしまった。
男たちは、そこで、いずみの事をヤっちゃうつもりなのである。

「や、やめてください」

いずみは、やっとの思いで、その一言を口にした。

「やめねえよ。お前みたいなイタズラしやすい女は、滅多に見つからないからな。
どこのお嬢さんかは知らないけど、すっかり平和ボケしやがって。
たまには、世の中の本当の厳しさを思い知ればいいんだ」

「やだ、やだ」

「うるせえ！
あのなあ。此処で俺たちにレイプされた事は、誰にも言うなよ。
そんな事が皆に知れ渡ったら、傷物になったお前の方が、ずっと恥ずかしい思いをするんだからな」

男はドスのきいた声で怒鳴りつけ、いずみを圧倒したのである。

まさに万事休すだった。
この薄暗い空き家の中で、いずみは、もはや、男たちに犯されるしかなさそうなのである。