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没落お嬢さま
第46章 第四十五夜
そして、この男たちがまた、想像した以上に陰険だった。
すでに力が抜けて、よろついていたいずみ相手に、すぐにセックスしたりはせず、さんざん弄んだのだ。

たとえば、いずみを自分たちの包囲の中央に立たせ、わざと泳がせて、少しでも逃げ出しかけると、たちまち引っ張って、自分たちの輪の中に戻した。

そうやって、いずみに、絶対に逃げられないと言う絶望感を与え、逆らう気力を完全に削ぐ魂胆なのだ。
今のいずみは、まるで、猫にいたぶられるネズミなのであった。

やがて、男たちは、服を脱がさないまま、いずみに対して、ついに前戯を仕掛けだしたのである。
どうやら、連中は連中なりに、美しいいずみの事を、たっぷりと味わいながら、陵辱したいようなのだ。

こうなると、可哀想なのは、いずみの方である。
彼女の事を、男たちは、三人がかりで揉みくちゃにした。
連中は、いずみの服越しに、あるいは、服の中に手を突っ込んで、彼女の体を乱暴に撫で回した。
男の一人は自分のイチモツを引っ張り出して、早くも、いずみの口に押し込んだのである。

いずみは全く歯向かうすべもなく、ただ、むせび泣き、呻き続けた。

それでも、男たちは、いっさい手加減しようとはしなかったのだ。
亮生相手の一対一のプレイとは、まるで比べ物にならない粗暴さだった。

でも、これこそが真の性の解放であったのかもしれない。
と言うのも、あまりの激しい責めに飲み込まれて、嫌がっていたはずのいずみも、うっかり、その勢いに身を任せそうにもなったからである。

しかし、すんでのところで、彼女は耐えた。
それが、彼女の最後の拠り所、人間としての尊厳でもあったからである。
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