この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
没落お嬢さま
第47章 第四十六夜

  第四十六夜

そして、翌日が来たのだ。

この日の夜は、いずみは、きちんと亮生の部屋に夜食を持って現れたのだった。
昨夜は、亮生が、あれほど、いずみの事を待ちわびていたと言う事も知らずにである。

いずみの様子はひどく落ち着いていた。
彼女も、昨日はあんな事があったにも関わらずだ。

亮生の方もすぐには動き出さず、険しい表情で、いずみが机の上に夜食を置き終えるのを待っていたのだった。
彼女の一連の作業が済んだ時、ついに亮生は行動に移った。

「いずみくん!」

と、亮生は、いずみの方を強く見つめながら怒鳴った。

「何でしょう?ご主人さま」

いずみは、顔色一つ変えず、穏やかな口調で答えた。

亮生は、いずみの前で、威圧するようにバッと椅子から立ち上がった。
しかし、いずみはどっしりと構えており、少しも怯えたりはしなかったのである。
すると、亮生が、いずみの前に静かに寄り添って、その肩を大事に抱いたのだった。

「一昨日は悪かった。僕がやりすぎたよ。本当にごめん。
怒らないでおくれよ。
昨日は君が休んだりしたものだから、本当に心配したんだよ。
お願いだ。これからも僕を一人にしないでおくれ。
僕は、もう君なしでは、きっとダメなんだ」

亮生の口からは、かつてないほど優しい言葉が飛び出したのであった。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ