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没落お嬢さま
第47章 第四十六夜
「の、飲んだよ。これでいいのかい」

と、亮生はいずみに告げた。

「はい。それでは、セックスをいたしましょう。
必ず、とても素敵な夢を見られるはずですわ」

いずみに言われなくたって、亮生は、もうセックスする事しか思い浮かべてはいなかった。
何しろ、いずみ相手のセックスは、すでに5日もご無沙汰しているのである。

亮生は、昨日から、早くもムラムラし始めていた。
それなのに、昨夜はいずみに会えなかったものだから、ますます欲求不満が溜まってしまったのだ。
今日の亮生が、いずみに対して、あんなに優しく、素直になってしまったのも、結局は、昨日、いずみが居ない状態の辛さを、さんざん思い知らされたからなのである。

むしろ、彼の方が、いずみ相手のセックス無しでは生きていけなくなり始めていたようなのだった。

とにかく、今日は、これから、それほど焦がれていた性行為が、やっと出来そうなのである。
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