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没落お嬢さま
第47章 第四十六夜
部屋の外では、彼の母が、まだしつこく、ドアを叩き続けているのだ。
「あなたたち!ここを早く開けなさい!
何をしてるんですか!
もう!早く、言う事を聞きなさいってば!」
亮生の母はかなり苛立っていたようだが、部屋のドアには、内側から鍵が掛けられていて、入る事はできなかったのである。
さらに、ドアガードも掛かっていたから、合鍵を使ったとしても、それだけでは中には入れないのだ。
とは言え、いずみも、そろそろ、外の状況がうっとおしく感じられてきたみたいだった。
彼女は、考えていた事をついに実行する事にしたのである。
彼女の手が、急にグッと力強く、亮生のフクロを握りしめた。
びっくりしたのは、亮生である。
「い、痛いよ、いずみちゃん」
と、彼は、うろたえながら叫んだ。
しかし、いずみは、怖い目つきをしていて、何も答えはしなかったのだ。
彼女は、さらに握りしめる力を、じわじわと強めていったのである。
「痛い!痛いってば!」
亮生の声からは、すっかり余裕が消えていた。
彼は、泣き声で、慌てて訴え続けたのである。
「あなたたち!ここを早く開けなさい!
何をしてるんですか!
もう!早く、言う事を聞きなさいってば!」
亮生の母はかなり苛立っていたようだが、部屋のドアには、内側から鍵が掛けられていて、入る事はできなかったのである。
さらに、ドアガードも掛かっていたから、合鍵を使ったとしても、それだけでは中には入れないのだ。
とは言え、いずみも、そろそろ、外の状況がうっとおしく感じられてきたみたいだった。
彼女は、考えていた事をついに実行する事にしたのである。
彼女の手が、急にグッと力強く、亮生のフクロを握りしめた。
びっくりしたのは、亮生である。
「い、痛いよ、いずみちゃん」
と、彼は、うろたえながら叫んだ。
しかし、いずみは、怖い目つきをしていて、何も答えはしなかったのだ。
彼女は、さらに握りしめる力を、じわじわと強めていったのである。
「痛い!痛いってば!」
亮生の声からは、すっかり余裕が消えていた。
彼は、泣き声で、慌てて訴え続けたのである。