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没落お嬢さま
第5章 第四夜
「これは、君が出血したものなのかい」

「はい」

「股から?」

「はい」

「大丈夫なのかい。痛くないの?」

「一週間ほど経てば、おさまります」

亮生は、呆気にとられたまま、いずみのナプキンにと目を奪われ続けていた。

こんな事になったのは、まさか、自分が触って、彼女の大事な部分を傷つけたから、と言う訳でもあるまい。
でも、だとしても、しばらくは、いずみの秘部はいじらない方が良さそうなのだった。

「もうしまっても、良いでしょうか」

恐る恐る、いずみが聞いてきた。

「いいよ。早く、しまいなさい」

亮生の許可がおりたので、いずみはそそくさとパンティを履き始めた。

こうして、この日は、それ以上の事を強いられる事もなく、彼女は部屋から返されたのである。

しかし、亮生の方は、今見たナプキンの赤い血の色が克明に心に焼き付いてしまったようで、当分の間は頭から離れそうにはなかったのだった。
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