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没落お嬢さま
第2章 第一夜
「私の今の姿を見て、そんなに面白い?」
いずみが、低い声で、突然、ひとこと、そう言い放った。
亮生はうろたえた。
「そんな事ないよ」
彼は、慌てて、そのように答えた。
「嘘おっしゃい。心の中では笑っているくせに」
いずみは、恨めしげな目つきで、吐き捨てるように言った。
「笑ってなんかないよ。
僕は、君のことが可哀想だと思って・・・」
「それがバカにしてると言うのよ!
私を見下してるから、可哀想だと思えるんでしょ?
どう、満足?フィアンセだった女に、踏ん反り返って、給仕をやらせて。
さぞ気分がいい事でしょうね!
今の私は、対等じゃなくて、ただの召使いなんだから!」
いずみがわめき散らした。
困惑した亮生は、どう返せばいいか、戸惑っていた。
すると、今度は、いずみが亮生の右手を強く掴んだのである。
彼女は、亮生の手を自分の方へと強引に引っ張ったのだ。
「ほら!触りなさいよ!
触ってみなさいよ!前から触りたかったんでしょ!
分かってるのよ!どうせ、男なんて、皆、同じなんだから!」
いずみは、引き寄せた亮生の右手の先を、自分の胸へと押し当てたのだった。
彼女のメイド服越しに柔らかい感触が伝わってきたものだから、亮生はびっくりして、急いで手を引っ込めた。
いずみが、低い声で、突然、ひとこと、そう言い放った。
亮生はうろたえた。
「そんな事ないよ」
彼は、慌てて、そのように答えた。
「嘘おっしゃい。心の中では笑っているくせに」
いずみは、恨めしげな目つきで、吐き捨てるように言った。
「笑ってなんかないよ。
僕は、君のことが可哀想だと思って・・・」
「それがバカにしてると言うのよ!
私を見下してるから、可哀想だと思えるんでしょ?
どう、満足?フィアンセだった女に、踏ん反り返って、給仕をやらせて。
さぞ気分がいい事でしょうね!
今の私は、対等じゃなくて、ただの召使いなんだから!」
いずみがわめき散らした。
困惑した亮生は、どう返せばいいか、戸惑っていた。
すると、今度は、いずみが亮生の右手を強く掴んだのである。
彼女は、亮生の手を自分の方へと強引に引っ張ったのだ。
「ほら!触りなさいよ!
触ってみなさいよ!前から触りたかったんでしょ!
分かってるのよ!どうせ、男なんて、皆、同じなんだから!」
いずみは、引き寄せた亮生の右手の先を、自分の胸へと押し当てたのだった。
彼女のメイド服越しに柔らかい感触が伝わってきたものだから、亮生はびっくりして、急いで手を引っ込めた。