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没落お嬢さま
第8章 第七夜
亮生にとっては、これは、夢精以外での初めての射精だった。

本来の彼ならば、こんな事が起こったら、事態を理解する前に、感情的に怒っていたはずであろう。

しかし、今の彼はそうはならなかった。初めての体験に驚きすぎて、まだ呆然としていたのだ。
それどころか、射精した瞬間の心地よい感覚が、まだ心を捉えていたのだった。

そんな亮生の混乱している有様を見て、この状況を引き起こしたいずみは、かすかに笑みを浮かべていたようなのでもあった。
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