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没落お嬢さま
第9章 第八夜
「ご主人さま。一つだけ、私の頼みを聞いていただけないでしょうか」

「何だ?」

「私の大事なところから、ヒモが出ているのが見えると思います。
それを引っ張ってみていただけないでしょうか」

いずみの言い分は事実だった。彼女の性器からは、短いヒモが飛び出ていたのである。
ムチ打ちをしていた最中、亮生もその事は気になってはいたのだが、あえて黙っていたのだった。

こうして、本人から、このヒモを触る許可が出た。
亮生は、ゆっくりと、そのヒモを摘んでみたのである。

さらには、それをピンと引っ張ってみた。そのまま、少しずつ引っ張り続けたのだ。

陰部のヒモを引っ張られた事で、いずみは顔をしかめ、モジモジしていたようだった。
それでも構わずに、亮生はヒモを引き続けたのである。

やがて、ヒモに引きずられて、布の固まりが顔を出した。
円柱状に丸めた、脱脂綿みたいな布である。それが今まで、いずみの秘部の中に納まっていたのだ。

でも、亮生を本当に驚かせたのは、それ以外の点だった。
その脱脂綿のような布は、赤く血に染まっていたのである。

そのヒモと布をいずみの秘部から完全に抜き取り、手でブラブラさせて眺めながら、亮生はすっかり言葉を失っていた。
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