この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
没落お嬢さま
第10章 第九夜

  第九夜

翌日も、これまでと変わらず、いずみは亮生の部屋へと夜食を届けていた。

しかし、今夜の彼女はやたらとビクビクしていたようだ。
それと言うのも、前日、全てが誤解だと分かってもらえたはずにも関わらず、亮生は、彼女に対して、一言も謝りもしなかったからである。

あのあと、彼女は、ただ退室だけを許してもらえたのだ。
そして、そのまま今日が訪れたのである。

いずみは、亮生の反応が怖くて、ずっと怯えていたようなのだった。
彼女が、机の上に夜食を置いている最中、おどおどしている彼女の体はあからさまに震えていた。

一方の亮生は、ブスッとした表情で、何も喋ろうとはしなかったのだ。

やがて、いずみが全ての食器を机の上に置き終えた。
彼女がかしこまって、一歩下がろうとした時に、ついに亮生が動いたのだった。

彼は、遠のきかけたいずみの腕をグイッと掴んだ。
いずみはビクッとしたが、逆らったりはせず、亮生も、そんな彼女の体を自分の方へと引き寄せたのだ。

いずみは体を震わせていて、瞳はすっかり潤んでいた。

その彼女に対して、亮生はいきなり口づけをしたのである。
例の激しいディープキスだった。

いつもと少しだけ違ったのは、いずみの方は、まるで積極的ではなかった点だ。
彼女は、されるがままに、唇を亮生に委ねていたのである。

亮生は、震えているいずみの口もとを一方的に責め立てていた。
あまりにも、いずみが動かないものだから、まるで等身大の人形相手にキスをしているみたいなのだ。

でも、その事に、亮生は十分、満足していたようなのだった。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ