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没落お嬢さま
第12章 第十一夜
「ほら、ここだよ。ここに取り付けるんだ。
ピアスをつけるのに、おあつらえの皮を、君は、ここに持っているだろう?」

そう言って、亮生は自分の股間を指さしたのだった。
いずみも、青ざめながら、自分の股間を両手で押さえたのだ。

「ここは、ピアスを下げるような場所ではありません!」

「おいおい。こないだ、僕はしっかりと見せてもらったんだぜ。
そこには、耳たぶよりも広い皮膚のヒダが付いていたじゃないか。
ピアスの穴ぐらい、簡単に開けられるだろ」

亮生は、笑いながら、穴あけパンチをカチャカチャと鳴らしたのだった。
いずみの方は、震えながら、みるみると青ざめていったのである。

「ご主人さま。お願いです。考え直してください。
そんな恐ろしい事は、おやめください」

「何だよ。君も、その指輪を見て、嬉しそうだったじゃないか。
堂々とつけられるんだぜ。もっと喜べよ。
性器に取り付けていたら、誰にも見られやしない。
普段からつけていても、絶対に気付かれないで済むんだ」

「で、でも、アレに穴など開けたりしたら。
ああ。絶対に、痛いよぉ。死んじゃうかも」
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