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没落お嬢さま
第13章 第十二夜
「今でも痛むのかい?」

「昼間と比べたら、だいぶ落ち着きました」

そして、彼女は、スカートを、腰の上まで、ひるがえしてしまったのだ。

これで彼女の下半身は、全て、丸見えなのである。
パンティを履いていなかったから、早くも股間もさらけてしまったのだった。

彼女の両足の付け根には、陰毛の中に混ざって、キラキラしたサファイアが、チラリと見えていた。
それを確認して、亮生も大喜びしたのである。

「上等、上等。君、最高にかっこいいよ。
こんなオシャレをしている女性は、きっと、君だけだろう」

と、亮生は笑った。
いずみは黙り込んで、何も答えはしなかった。

「人には絶対に見せるんじゃないよ。
引きちぎってでも奪おうとする、悪い奴だって居るんだからね。
そんな事になったら、痛い目にあうのは君なんだぜ」

「分かってます」

素っ気なく、いずみは答えた。

「君自身も、自力じゃ、その指輪は外す気にはなれないだろ?
つける時に、どれだけ痛いか、さんざん思い知ったはずだからね」

「ご安心ください。
私は、この指輪を取り外したりはいたしません。
ずっと、私のここで、大切に保管しています」

「そうだ。それでいいんだ。
これからも、僕にだけ、その指輪は見せておくれ」

亮生は、とても満足げに微笑んだのだった。

こんなやり取りのあとも、いずみは、まだ退室させてはもらえなかったのである。
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