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没落お嬢さま
第13章 第十二夜
「さてと。今日は、また僕の事を歓ばせてくれないかな。
実は、あれから日にちも経ったし、そろそろ射精もできそうなんだ」

亮生がそんな事を告げたものだから、いずみの表情は、あからさまに曇ったのだった。

「ご主人さま。
先ほども申しましたように、私、股間の痛みがひどくて、とても使えそうにはないのです」

彼女が、静かな声で、そう伝えた。

「心配するな。セックスはしないよ」

亮生が言ったので、いずみは安堵したみたいなのだった。

「では、床に紙を敷きましょうか」

と、彼女が尋ねた。

「うるさい。僕は、幼稚園児じゃないんだぞ」

「しかし、このまま射精したら、また床をお汚しになります」

「僕も、いろいろと考えてみたんだ。床を汚さない方法をね。
なんて事ない。僕の体から出たものは、全部、君に受けとめさせたら良かったんだ。
君が、責任を持って、僕のものを自分の体の中に入れてしまうのさ。
そうすれば、部屋はどこも汚れないで済む」

亮生がそんな発言をしたものだから、いずみは、たちまち、顔を引きつらせたのだった。

「ご主人さま。本当に、お願いです。
それだけは、どうか、ご勘弁ください。
痛くて、とても、ご主人さまのものを受けつけそうにはありません」

彼女は、涙目で、真剣に訴えたのだった。
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